2020/10/13 貴金属市況
2020.10.13 貴金属市況
金:1921.95ドル(-7.48)<-0.39%>
銀:25.11ドル(-0.01)<-0.04%>
プラチナ:873.251ドル(-12.75)<-1.44%>
パラジウム:2401.572ドル(-37.93)<-1.55%>
金相場は、アメリカの新型コロナウイルスに対する追加経済支援が不十分であるとの見通しから、通常、インフレヘッジ目的で購入される金価格を押し下げました。ドナルド・トランプ米大統領は10日、米下院に対して、新型コロナウイルス追加経済対策案の可決を呼び掛け、より強い経済支援を促しました。各国政府や中央銀行が行う経済支援対策により、金価格は2020年初より26%も上昇しています。また、銀価格は金よりも強い上昇を見せています。金が特に米ドルの通貨下落リスクやインフレリスクへのヘッジとみられていることが、その背景にあるようです。また、米国ハイテク株が上昇し、米国株式市場の主なインデックスが上昇したことも金価格の上昇を抑制する結果となりました。金価格は1940ドルを目前にして上値がやや重くなっています。少し買われすぎとなっており、上昇しにくくなっています。追加的な買い材料が必要とみられていますが、現時点で市場関係者の金市場への関心が低下する材料はないと思われます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。