2020/10/23 貴金属市況:前日のNY市場において、金価格は下落
金:1904.042ドル(-20.45)<-1.06%>
銀:24.75ドル(-0.32)<-1.28%>
プラチナ:883.5ドル(-2.75)<-0.31%>
パラジウム:2376.393ドル(-28.41)<-1.18%>
米国時間22日のNY市場において、金相場は下落しました。アメリカの新規失業保険申請件数が予想より良かったことに加えて、ドル高や大統領選前の新型コロナウイルスに対する経済政策の不透明感が貴金属価格の重石となったと考えられます。
現在、市場の関心はトランプ大統領と民主党候補のバイデン前副大統領との最後の大統領選討論会に移っています。
金相場は下げたものの、いまだに上昇トレンドは維持したままです。しかしながら、重要なレジスタンスラインの1930ドルをなかなか突破できないでいます。これを超えると8月から続く膠着状態のレンジ相場から抜け出せることができると思われます。もう少しの我慢が必要です。
直近の要因としては、アメリカ大統領選やヨーロッパの新型コロナウイルス拡大への関心が高まりそうであり、貴金属相場にも影響を与えると考えられますが、長期的には上昇トレンドであるとの見方は変わりません。
パラジウムはコロナ禍で落ち込んでいた自動車生産の回復によって価格を持ち直していますが、上値が少し重くなっています。
歯科金属、歯科スクラップの売却は、現在の膠着状態を抜けてからのタイミングをお勧めいたします。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。