貴金属市況:前日のNY市場において、金相場は下落
2020.11.05 貴金属市況
金:1903.21ドル(-5.15)<-0.27%>
銀:23.91ドル(-0.26)<-1.06%>
プラチナ:869.375ドル(+2.77)<+0.32%>
パラジウム:2288.691ドル(+5.98)<+0.26%>
米国時間4日のNY市場において、金相場は下落しました。アメリカ議会選が接戦で、現在野党である民主党が上院の議席の過半数を握るのが難しくなったと見られ、民主党の提案する大規模な追加経済政策への期待が後退したことが原因だと思われます。
アメリカ大統領選挙については、まだ開票中にも関わらずトランプ大統領が勝利宣言をしたことにより、安全資産としてドルが買われ、ドル高となりました。大統領選挙は最終的にバイデン前副大統領が制する可能性はありますが、上院で民主党が過半数を占めるのは難しいと思われます。
金相場は下がりましたが、まだ1900ドル台は維持しており、前日と状況は余り変わっていません。金相場は短期的にはアメリカ大統領選挙の結果の影響を受けると思われますが、長期的にはアメリカ経済のインフレ懸念を元に上昇すると思われます。
パラジウム価格はほぼ横ばいですが、長期的には上昇すると思われます。
歯科金属、歯科スクラップの売却は、現在の膠着状態を抜けてからのタイミングをお勧めいたします。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。