貴金属市況:8日のNY市場において、貴金属は全て下落
2021.01.11 貴金属市況
金:1848.26ドル(-64.24)<-3.36%>
銀:25.37ドル(-1.73)<-6.4%>
プラチナ:1064.597ドル(-52.05)<-4.66%>
パラジウム:2370.055ドル(-50.13)<-2.07%>
貴金属相場は続落し、金価格は一時4%超下落した。アメリカでの政権移行がスムーズに進むとの見通しに加え、長期金利(米国10年債利回り)が上昇したことが貴金属相場の大幅下落につながりました。金は一時1828.36ドルまで下落しました。
貴金属相場は急速に地合いが悪化してきました。最近の国債利回りの上昇で、金利の付かない貴金属を保有することの機会費用が増大しており、見方が変化しつつあるようです。
ただし、インフレ率が高まれば、実質金利が低下するため問題はないと考えます。むしろ、上昇すべきとの判断になりえます。市場は名目金利という表面的な金利に目を奪われていますが、これから本当にインフレになれば、その考え方が間違っていたことを思い知らされます。実質金利=名目金利―期待インフレ率が低下すれば、名目金利の絶対水準が高かろうと関係がなく、金は上昇していきます。この関係を正しく理解すれば、長期的には上昇することが理解できます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、もう少し待ち、金価格が1900ドルを超えて安定するまでお待ちいただくほうがいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。