貴金属市況:26日のNY市場において、金・銀は小幅上昇、パラジウムは上昇
2021.03.29 貴金属市況
金:1731.966ドル(+5.15)<+0.3%>
銀:25.045ドル(+0.03)<+0.1%>
プラチナ:1184.5ドル(+37.29)<+3.25%>
パラジウム:2674.89ドル(+66.08)<+2.53%>
米国時間26日のNY市場において、金は小幅上昇しました。
金相場はまだ上値が重い状態が続いています。米ドル高と債券利回りの上昇が金価格の下げ要因となっている一方、新型コロナウイルスの感染拡大とFRBによる低金利政策の継続が下値を支えている形となっています。ただ、しばらくは方向感が見えずはっきりとしない動きが続くと思われます。
インフレ率が明確に上昇してくると、また違った展開になると思われますが、市場はまだ米国債利回りにより反応しているようです。インフレ率が3%を超えてくると金相場は上昇が顕著になりますので、それに期待したいところです。
パラジウムはロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故が引き続き価格を引き上げている状況です。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが高値圏を維持していますので、パラジウムを多量に含むものであれば、売却のタイミングと考えますが、金を多量に含むものであれば、もう少し待ち、金価格が1800ドルを超えて安定するまでお待ちいただくほうがいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。