貴金属市況:30日のNY市場において、金相場は下落
2021.03.31 貴金属市況
金:1684.796ドル(-27.2)<-1.59%>
銀:24.015ドル(-0.66)<-2.66%>
プラチナ:1154.555ドル(-20.95)<-1.78%>
パラジウム:2589.73ドル(+61.05)<+2.41%>
米国時間30日のNY市場において、金相場は下落しました。
ドル高・米国債利回り上昇・米景気回復加速への期待等の要因が重なり、安全資産である金の需要が弱まりました。
現在、短期的に金価格が下がるような材料が揃っています。米国債利回りもドル高も金相場を下げる原因となるものです。しばらくは金相場に下押しの圧力がかかっている状態が続くと思われます。
いずれはインフレ懸念から金価格が上昇すると考えています。おそらくそれは4月の米消費者物価指数の発表がきっかけになると思われます。
パラジウムはロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故が引き続き供給不足を招き、高値を維持している状況です。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが高値圏を維持していますので、パラジウムを多量に含むものであれば、売却のタイミングと考えますが、金を多量に含むものであれば、もう少し待ち、金価格が1800ドルを超えて安定するまでお待ちいただくほうがいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。