貴金属市況:5日のNY市場において、金・銀は小幅安
2021.04.06 貴金属市況
金:1728.44ドル(-0.4)<-0.02%>
銀:24.9ドル(-0.07)<-0.28%>
プラチナ:1208.7ドル(-0.8)<-0.07%>
パラジウム:2664.63ドル(-1.42)<-0.05%>
米国時間5日のNY市場において、金・銀は小幅安となりました。
アメリカの経済統計の改善を受け、景気回復の期待感の高まりが株価を上昇させたことが金価格上昇の重石となりました。ただし、ドル安で下値は限られた形となりました。
金相場はまだトレンドは上向いているわけではないですが、下がらなくなってきています。米金利の上昇が止まっていることが背景にあります。今後は、金利上昇とインフレ懸念のいずれが市場と投資家にとってメインテーマとなるかによって金価格の上昇は決定づけられます。しばらくは金利の方に注目が注がれると思われますが、FRBが23年末まで金利を据え置くことを約束したことで市場関係者の関心の動向がインフレ懸念に向かうことは十分に考えられます。
パラジウムは依然、供給不足が続いており、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが高値圏を維持していますので、パラジウムを多量に含むものであれば、売却のタイミングと考えますが、金を多量に含むものであれば、もう少し待ち、金価格が1800ドルを超えて安定するまでお待ちいただくほうがいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。