貴金属市況:9日のNY市場において、金・銀は下落
2021.04.12 貴金属市況
金:1743.1ドル(-12.84)<-0.73%>
銀:25.24ドル(-0.19)<-0.75%>
プラチナ:1198.5ドル(-31.19)<-2.54%>
パラジウム:2639.24ドル(+14.44)<+0.55%>
米国時間9日のNY市場において、金・銀は下落しました。
金相場は、米国債利回りの上昇とドル高に押されて、前日に付けた3月1日以来の高値である1758.45ドルから下落しました。
3月の米卸売物価指数は市場予想を上回る上昇率となり、前年同月比で9年半ぶりの高い伸びとなりました。消費者物価指数の上昇も予想されますので、これらの潜在的なインフレ環境がより鮮明になれば、金相場には追い風になると考えられます。
パラジウムは依然、供給不足が続いており、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが高値圏を維持していますので、パラジウムを多量に含むものであれば、売却のタイミングと考えますが、金を多量に含むものであれば、もう少し待ち、金価格が1800ドルを超えて安定するまでお待ちいただくほうがいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。