貴金属市況:29日のNY市場において、金・銀は下落、パラジウムは上昇
2021.04.30 貴金属市況
金:1771.243ドル(-10.08)<-0.57%>
銀:26.084ドル(-0.09)<-0.33%>
プラチナ:1198.01ドル(-21.16)<-1.74%>
パラジウム:2951.98ドル(+24.8)<+0.85%>
米国時間29日のNY市場において、金・銀は下落、パラジウムは上昇しました。
金・銀は米長期金利の上昇を背景に売られました。1月から3月期の米GDPの速報値は年率換算で前期比6.4%増となり、景気回復を表しました。これにより、米国10年債利回りは一時1.68%近辺まで上昇しました。金利を生まない資産である金には売り圧力となり、一時1754.60ドルまで下落いたしました。
1800ドルが壁になり、もみ合いか再度の下落リスクが出てきた様子です。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、力強い上昇をしています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが日本円換算でグラム1万円を超える高値圏を維持していますので、パラジウムを多量に含むものであれば、売却のタイミングと考えますが、金を多量に含むものであれば、もう少し待ち、金価格が1800ドルを超えて安定するまでお待ちいただくほうがいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。