貴金属市況:6日のNY市場において、金・銀は上昇
2021.05.07 貴金属市況
金:1814.517ドル(+28.07)<+1.57%>
銀:27.295ドル(+0.8)<+3%>
プラチナ:1252.663ドル(+27.67)<+2.26%>
パラジウム:2946.667ドル(-26.36)<-0.89%>
米国時間6日のNY市場において、金・銀は上昇しました。
金・銀相場は、ドル安や米国債利回りの低下を背景に上昇し、心理的な節目である1800ドルを超えてきました。一時は1817.90ドルまで上昇し、今年2月16日以来の高値を付けました。今後の動きについて、市場は7日に発表される4月の米国雇用統計に注目しています。
次の抵抗ラインは1820ドルと1850ドルですが、それらを超えて上がっていくには、現在の状況ですと少し時間が必要だと考えます。投資家が債券を買わなくなってくると本格的な上昇に入るでしょう。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが日本円換算でグラム1万円を超える高値圏を維持していますので、パラジウムを多量に含むものであれば、売却のタイミングと考えますが、金を多量に含むものであれば、もう少し待ち、金価格が1800ドルを超えて安定するまでお待ちいただくほうがいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。