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貴金属市況:7日のNY市場において、金・銀は上昇

                               
2021.05.10  貴金属市況

金:1830.477ドル(+15.3)<+0.84%>
銀:27.43ドル(+0.13)<+0.49%>
プラチナ:1249ドル(-3.66)<-0.29%>
パラジウム:2926.51ドル(-20.16)<-0.68%>

 

米国時間7日のNY市場において、金・銀は上昇しました。前月、4月のアメリカの雇用統計で就業者数の伸びが市場予想よりも大幅に鈍化し、米ドルと米10年債利回りの下落が買い材料となった様子です。週間では3.5%高となり、2020年11月以来、6カ月ぶりの高い上昇率を示しました。
市場がインフレを懸念し始め、金・銀を含むコモディティーに資金を投じ始めた可能性も出てきました。いずれにせよ、長期的にはインフレ懸念が貴金属相場を引き上げる可能性はこれから非常に高いと考えられます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが日本円換算でグラム1万円を超える高値圏を維持していますので、パラジウムを多量に含むものであれば、売却のタイミングと考えますが、金を多量に含むものであれば、今は上げ基調ですので、もうしばらく値を切り上げてきてからでもいいかと考えます。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。