貴金属市況:10日のNY市場において、金は上昇
2021.05.11 貴金属市況
金:1835.44ドル(+4.96)<+0.27%>
銀:27.31ドル(-0.12)<-0.44%>
プラチナ:1246.922ドル(-2.08)<-0.17%>
パラジウム:2960.081ドル(+33.57)<+1.15%>
米国時間10日のNY市場において、金は上昇しました。ドル安等が引き続き金相場を支えている形となっています。
金相場は高値を維持していますが、重要な抵抗線である1850ドルを上抜けできるかに注目したいところです。投資家の金ETFの売りもそろそろ止まってきていますので、こうなると、上げやすくなってきます。コモディティ全般がインフレ懸念により上昇となれば貴金属市場にはこれまでの巻き戻しとして資金が流入してくることが予想されます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが日本円換算でグラム1万円を超える高値圏を維持していますので、パラジウムを多量に含むものであれば、売却のタイミングと考えますが、金を多量に含むものであれば、今は上げ基調ですので、もうしばらく値を切り上げてきてからでもいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。