貴金属市況:12日のNY市場において、金は下落
金:1815.035ドル(-21.9)<-1.19%>
銀:27.001ドル(-0.63)<-2.28%>
プラチナ:1210.767ドル(-24.63)<-1.99%>
パラジウム:2855.453ドル(-81.78)<-2.78%>
米国時間12日のNY市場において、金は下落しました。米国債長期金利の上昇やドル高が影響しました。
4月のアメリカ消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.2%上昇と大幅な伸びとなり、これを受けてインフレ懸念から金に買いが入り始め、一時1844.70ドルまで上昇する場面もありましたが、冒頭で説明しましたように米国債長期金利の上昇やドル高が重石となり、次第に売られることとなりました。
ただ、今後もインフレに関するFRBの姿勢は変わらないと見られます。緩和政策とインフレで、金を中心とする貴金属は上がりやすくなりますので、多くの投資家は金を手放してはならない重要な資産とみなしていくと考えられます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが日本円換算でグラム1万円を超える高値圏を維持していますので、パラジウムを多量に含むものであれば、売却のタイミングと考えますが、金を多量に含むものであれば、今は上げ基調ですので、もうしばらく値を切り上げてきてからでもいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。