貴金属市況:14日のNY市場において、貴金属は全て上昇
2021.05.17 貴金属市況
金:1842.19ドル(+15.62)<+0.86%>
銀:27.415ドル(+0.36)<+1.31%>
プラチナ:1225ドル(+18.95)<+1.57%>
パラジウム:2892.5ドル(+29.61)<+1.03%>
米国時間14日のNY市場において、貴金属は全て上昇しました。4月度のアメリカ小売売上高が増加の予想に反してほぼ横ばいだったことを理由に米ドルが下落し、米国債利回りが低下したことで金が押し上げられた形となりました。
今後は抵抗線である1850ドルを明確に超えてくるかが重要なカギとなってきます。実質金利は物価上昇により低下していますので、投資家がそこに注視し始めれば金に買いが入ってくることになると考えます。まだ、投資家の注目が実質金利に集まっていないようですが、これは時間の問題と思われます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが日本円換算でグラム1万円を超える高値圏を維持していますので、パラジウムを多量に含むものであれば、売却のタイミングと考えますが、金を多量に含むものであれば、今は上げ基調ですので、もうしばらく値を切り上げてきて明確に1850ドルを超えてきてからでもいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。