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貴金属市況:17日のNY市場において、貴金属は全て上昇

                               
2021.05.18  貴金属市況

金:1866.132ドル(+23.94)<+1.3%>
銀:28.17ドル(+0.76)<+2.75%>
プラチナ:1239.497ドル(+14.5)<+1.18%>
パラジウム:2901.22ドル(+8.72)<+0.3%>

 

米国時間17日のNY市場において、貴金属は全て上昇しました。インフレへの懸念から株価が下落し、米国債利回りが引き続き低迷したため、投資家は金を中心とする貴金属に資金を移しました。金はこの日、一時1868.26ドルと、2月1日以来の高値を付けました。
金価格は重要なポイントだった1850ドルの抵抗線を上抜けてきました。ただ、買われ過ぎ感も出てきましたので、少し反動はあるかと思われます。
短期、長期の投資家もインフレ懸念を持ち始めていますので、今後は貴金属を中心とするコモディティーに注目が集まると思われます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが日本円換算でグラム1万円を超える高値圏を維持していますので、パラジウムを多量に含むものであれば、売却のタイミングと考えますが、金を多量に含むものであれば、今は上げ基調ですので、もうしばらく値を切り上げてきて明確に1850ドルを超えて安定してからでもいいかと考えます。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。