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貴金属市況:18日のNY市場において、金は小幅上昇

                               
2021.05.19  貴金属市況

金:1868.575ドル(+2.44)<+0.13%>
銀:28.15ドル(-0.02)<-0.07%>
プラチナ:1219.028ドル(-20.47)<-1.65%>
パラジウム:2902.69ドル(+1.47)<+0.05%>

 

米国時間18日のNY市場において、金は小幅に上昇しました。
ユーロに対してドルが下落したことにより、小幅ではありますが、4日連続での金価格上昇となりました。現在金相場は1月上旬以来の高値となります。
そろそろヨーロッパでは経済活動が正常化されそうだということでユーロが上昇し、その分割安となったドルで購入できる資産として金が買われることになりました。
また、アメリカで住宅の着工件数が発表されましたが、これが市場の予想を下回る結果となりました。その原因の一つが木材の価格の高騰でした。そのため、インフレが始まったとの思惑により金が買われました。
今後はインフレ懸念により、株式市場から安全資産へと逃避する動きがあると思われます。アメリカの国債利回りが今の状態のまま続くとなると、投資家は資産を金に変える可能性が高くなります。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが日本円換算でグラム1万円を超える高値圏を維持していますので、パラジウムを多量に含むものであれば、売却のタイミングと考えますが、金を多量に含むものであれば、今は上げ基調ですので、もうしばらく値を切り上げてきて明確に1850ドルを超えて安定してからでもいいかと考えます。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。