貴金属市況:10日のNY市場において、金・銀は上昇
2021.06.11 貴金属市況
金:1897.51ドル(+9.21)<+0.49%>
銀:27.975ドル(+0.22)<+0.81%>
プラチナ:1152.469ドル(+2.46)<+0.21%>
パラジウム:2770.637ドル(-8.05)<-0.29%>
米国時間10日のNY市場において、金・銀は上昇しました。金相場は狭いレンジで推移する膠着状態が続いています。
5月の米消費者物価指数(CPI)は予想を上回る結果でしたが、FRBの金融緩和縮小(テーパリング)をめぐる懸念は弱まることとなりました。
金相場は下げそうで下げない状況が続いています。ただ、上値も重くこれ以上はなかなか上昇が難しい局面となっています。今後、債権の買戻しが終わり、金利上昇が始まればドル高、金安の局面になることが予想されますが、長期的にはインフレのさらなる上昇が金価格を支えることと思われます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが日本円換算でグラム1万円を超える高値圏を維持していますし、金価格もグラム7,000円を超えて安定してきましたので、良いタイミングと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。