貴金属市況:11日のNY市場において、貴金属は全て下落
2021.06.14 貴金属市況
金:1876.64ドル(-21.5)<-1.13%>
銀:27.89ドル(-0.07)<-0.27%>
プラチナ:1150ドル(-0.96)<-0.08%>
パラジウム:2775.9ドル(-0.41)<-0.01%>
米国時間11日のNY市場において、貴金属は全て下落しました。最近のアメリカの消費者物価指数(CPI)の上昇は一時的と判断した投資家の動きにより、米長期国債金利が低下したことが影響したと考えられます。米ドル高も材料視されたと思われます。この日、ドル指数は0.6%上昇しました。
市場は、15・16日のFOMCに注目しています。FRBが、インフレは一時的なものとの姿勢を続けていくと予想されていますが、最近の高いインフレの数字を受けてハト派的姿勢が後退する可能性がないともいえません。ただ、金融緩和縮小(テーパリング)はまだ早いと考えられます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが日本円換算でグラム1万円を超える高値圏を維持していますし、金価格もグラム7,000円を超えて安定してきましたので、良いタイミングと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。