貴金属市況:15日のNY市場において、金・銀は下落
2021.06.16 貴金属市況
金:1856.40ドル(-9.67)<-0.52%>
銀:27.69ドル(-0.17)<-0.61%>
プラチナ:1148.60ドル(-16.4)<-1.4%>
パラジウム:2737.25ドル(+16.325)<+0.59%>
米国時間15日のNY市場において、金・銀は下落しました。ドル高になったことと、FOMCの発表を控えているために、貴金属市場は動きづらい状況となりました。市場では、FOMCの発表でFRBがインフレに対して積極的に対応するかどうかに注目が集まっています。
一方、田中貴金属工業が2020年度の金地金販売量が前年比の150%になったことを発表しました。コロナウイルスの感染拡大による不安を背景に、投資家たちの間で資産の一部を金にしておこうという動きがあると思われます。田中貴金属は、今後もインフレ懸念や国家の財政の脆弱性に注目が集まった時に、金が投資材料として関心を向けられると考えています。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが日本円換算でグラム1万円を超える高値圏を維持していますし、金価格もグラム7,000円を超えて安定してきましたので、良いタイミングと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。