貴金属市況:16日のNY市場において、金・銀は下落
2021.06.17 貴金属市況
金:1812.07ドル(-46.63)<-2.51%>
銀:27.02ドル(-0.62)<-2.23%>
プラチナ:1118.513ドル(-34.83)<-3.02%>
パラジウム:2800.981ドル(+38.35)<+1.39%>
米国時間16日のNY市場において、金・銀は下落しました。FRBが新型コロナウイルスのパンデミック後初となる政策金利引き上げを2023年に前倒しすると予想したことを受けて、金利の付かない金・銀は大きく下落しました。金は一時5月14日以来の安値となる1833.65ドルを付けました。
FRBもインフレを無視するわけにはいかなくなってきたと思われ、一時的にはこの政策金利の上昇に金価格が影響を受けると考えられます。ただ、インフレ懸念が本格的になってくると金には追い風となります。それまでは金利に左右される不安定な動きが予想されますが、いずれにせよ貨幣価値が下がるインフレは金価格を押し上げることになります。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが日本円換算でグラム1万円を超える高値圏を維持していますし、金価格もグラム7,000円を超えて安定してきましたので、良いタイミングと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。