貴金属市況:29日のNY市場において、金・銀・パラジウムは上昇
金:1827.96ドル(+21.08)<+1.17%>
銀:25.53ドル(+0.6)<+2.41%>
プラチナ:1060.049ドル(-4.59)<-0.43%>
パラジウム:2646.06ドル(+19.9)<+0.76%>
米国時間29日のNY市場において、金・銀・パラジウムは上昇しました。金相場は続伸しました。近く利上げする可能性が小さいことを示唆したFRBパウエル議長の発言を市場が歓迎し、一時は1832.40ドルと、7月15日以来の高値を付けました。
パウエル議長が、まだ雇用に改善の余地があるとの認識を示したので、FRBが雇用促進政策を重視し、短期的には物価上昇を抑制しない政策を維持し続けると考えられ、インフレが進むとみられています。これが貴金属市場には上昇圧力になると考えられます。
金相場は1800ドルを維持していますが、上値が重くなってきています。このままリスクオン相場となり、株式市場に資金が集まるようですと金市場には資金が集まりにくくなり、1800ドルを割り込んでいくと考えられます。
パラジウム価格は、値を切り上げてきています。ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。