貴金属市況:30日のNY市場において、金は下落、パラジウムは上昇
2021.08.02 貴金属市況
金:1813.582ドル(-14.37)<-0.79%>
銀:25.46ドル(-0.07)<-0.27%>
プラチナ:1049ドル(-11.47)<-1.08%>
パラジウム:2660.5ドル(+14.51)<+0.55%>
米国時間30日のNY市場において、金は下落、パラジウムは上昇しました。30日金曜日の月末の金相場は反落し、短期的な上昇が米ドル高で抑えられる形となりました。
金相場は、パウエルFRB議長が金融緩和の縮小には米労働市場に課題があるとの理由で時期尚早と発表したことを受け上昇し、29日には2週間ぶりの高値を付けていましたが、6月の物価指数の上昇が予想を下回ったこととドル高が重石となりました。
金相場は1800ドルを維持していますが、上値が重くなってきています。このままリスクオン相場となり、株式市場に資金が集まるようですと金市場には資金が集まりにくくなり、1800ドルを割り込んでいくと考えられます。
パラジウム価格は、値を切り上げてきています。ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。