貴金属市況:5日のNY市場において、金・銀は下落
金:1804.013ドル(-7.39)<-0.41%>
銀:25.13ドル(-0.23)<-0.89%>
プラチナ:1005.175ドル(-20.43)<-1.99%>
パラジウム:2649.056ドル(+2.63)<+0.1%>
米国時間5日のNY市場において、金・銀は下落しました。7月の雇用統計発表を控えて、FRB関係者がタカ派的な発言をし、資産買い入れの縮小(テーパリング)が早めに実施されるのではないかとの見方が強まったことが金・銀下落の原因と考えられます。
7月の雇用統計は、FRBの政策に大きな影響を与える可能性があります。
金価格は、もう少し1800ドルから1830ドルまでのレンジで動くと予想されます。
金相場は1800ドルを維持していますが、上値が重くなってきています。テーパリング(金融緩和縮小)による株式の暴落があれば、それにつられて一時的には相当な下げも予想されます。通常、テーパリングがあると金相場は中期的にも下落しますが、今回のようにインフレ加速が伴いますと、それが上げ要因となるため今後の予想は大変難しいと思われます。
パラジウム価格は、値を切り上げてきています。ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。