貴金属市況:9日のNY市場において、貴金属は全て下落
2021.08.10 貴金属市況
金:1729.82(-32.87)<-1.86%>
銀:23.46(-0.87)<-3.59%>
プラチナ:979.412(-0.59)<-0.06%>
パラジウム:2604.693(-22.65)<-0.86%>
米国時間9日のNY市場において、貴金属は全て下落しました。金価格は約4か月ぶりの安値を付け、一時1680.23ドルの安値となる場面もありました。
FRBのテーパリング(金融緩和縮小)の前倒し観測を堅調な米雇用統計が支援する形となり、他の貴金属も安値を付けました。市場は、従来の予想よりも早期の利上げを織り込み始めた様子です。米ドル高となったことも金相場に弱気材料を与えることになりました。
今は雇用統計を受け、米10年債利回りの上昇と米ドル高により金価格は下落局面ではありますが、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それが上げ要因となってくると考えられます。
パラジウム価格は、値を切り上げてきています。ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。