貴金属市況:16日のNY市場において、金・銀は上昇
2021.08.17 貴金属市況
金:1787.238ドル(+8.09)<+0.45%>
銀:23.824ドル(+0.08)<+0.35%>
プラチナ:1022.346ドル(-4.15)<-0.4%>
パラジウム:2605.9ドル(-43.68)<-1.65%>
米国時間16日のNY市場において、金・銀は上昇しました。米国債利回りの低下と新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」への懸念が材料となり安全資産である金に買いが入りました。また、各国中央銀行の金購入も金相場の下支えとなっている様子です。混迷するアフガニスタン情勢も金価格を押し上げる要因になると考えられます。
ただ、市場はパウエルFRB 議長の発言やFRB の7月度のFOMC議事要旨の公表を待っている状況です。
長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それが大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。