貴金属市況:20日のNY市場において、金は小幅上昇
金:1780.867ドル(+0.69)<+0.04%>
銀:23.01ドル(-0.22)<-0.95%>
プラチナ:996ドル(+22.57)<+2.32%>
パラジウム:2275.02ドル(-37.56)<-1.62%>
米国時間20日のNY市場において、金は小幅上昇しました。この日は米ドル高だったため上値は限定的となりました。また、銀とパラジウムは下落しました。
金相場は上値が徐々に切り下がっている状況が続いています。抵抗線である1785ドルを抜けきらないと、一旦は下向きになっていくと考えられます。先に公表されたFOMC議事要旨やFRB関係者の発言ではテーパリング(金融緩和縮小)へと向かうと思われ、金相場には良くない環境になりつつあります。ただ、デルタ株の世界的な猛威が金相場を支える可能性もありますので、予想は難しい状況です。
長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それが大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。