貴金属市況:26日のNY市場において、金は小幅高、銀・パラジウムは下落
2021.08.27 貴金属市況
金:1792.175ドル(+1.49)<+0.08%>
銀:23.54ドル(-0.32)<-1.34%>
プラチナ:979.002ドル(-17.39)<-1.75%>
パラジウム:2391.063ドル(-38.63)<-1.59%>
米国時間26日のNY市場において、金は小幅高、銀・パラジウムは下落しました。金価格は反発し、前日の急落を取り戻した形となっています。アフガニスタン、カブール空港で起きた爆発による軍事的緊張が金価格を押し上げたとの意見も出ています。
現在、市場では今週のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の量的緩和縮小への姿勢に注目が注がれています。この内容次第では金相場は大きく動く可能性もあります。
長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それが大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。