7日のNY市場において、貴金属は全て続落
金:1793.57ドル(-29.53)<-1.62%>
銀:24.35ドル(-0.32)<-1.3%>
プラチナ:998.951ドル(-20.05)<-1.97%>
パラジウム:2373.73ドル(-36.66)<-1.52%>
米国時間7日のNY市場において、貴金属は全て続落しました。アメリカ国債の利回りが上がったことやドル高となったことで、金の安全資産としての価値が薄れ、1ヶ月ぶりの大幅安となりました。金価格はここ数日間トライしていた節目の1830ドルを超えられなかった形になります。今後は下の節目である1795ドルを割ると、下落方向へと進む可能性があります。銀相場も同様に節目の25ドルを超えることに失敗しました。こちらも24ドルを割った場合は下落が加速する可能性があります。現在市場関係者は9日の欧州中央銀行の定例理事会に注目しています。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)や利上げへの動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。