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貴金属市況:8日のNY市場において、貴金属は全て下落

                               
2021.09.09  貴金属市況

金:1788.925ドル(-5.21)<-0.29%>
銀:23.96ドル(-0.34)<-1.39%>
プラチナ:979.853ドル(-18.75)<-1.88%>
パラジウム:2253.63ドル(-119.05)<-5.02%>

 

米国時間8日のNY市場において、貴金属は全て下落しました。金価格はドル高と米国債の利回り上昇を受けて一時は8月26日以来の安値となる1781.30ドルを付けました。
金相場は短期的には下げ基調となりつつあります。1800ドルを割り、市場がリスク回避の動きとなる中でも金を中心とする貴金属は売られ、大変予想の困難な値動きとなっています。今後、新型コロナウイルスのデルタ株の拡大による経済成長鈍化の中でも買われなければ、しばらく金は下落の勢いが強まるのではないかと考えられます。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。