貴金属市況:9日のNY市場において、金は小幅反発
2021.09.10 貴金属市況
金:1794.44ドル(+5.51)<+0.31%>
銀:24.07ドル(+0.11)<+0.46%>
プラチナ:976.541ドル(-3.31)<-0.34%>
パラジウム:2178.26ドル(-72.99)<-3.24%>
米国時間9日のNY市場において、金は小幅反発しました。米ドルがユーロに対して軟化したことや長期金利の低下が主な原因と考えられます。初動では、量的緩和の縮小が早まる可能性を警戒して金売りが活発化していましたが、その後は上記のとおり米ドルが弱含んだことと長期金利の低下が材料となり、買戻しが入りました。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。