貴金属市況:13日のNY市場において、金は上昇、銀・パラジウムは下落
2021.09.14 貴金属市況
金:1792.948ドル(+5.61)<+0.31%>
銀:23.71ドル(-0.01)<-0.03%>
プラチナ:961.216ドル(+5.72)<+0.6%>
パラジウム:2087.143ドル(-51.86)<-2.42%>
米国時間13日のNY市場において、金は上昇、銀・パラジウムは下落しました。週明けの13日の金相場は、アメリカの物価指数などが発表される前に反発しました。物価指数(CPI)はFRBの金融政策を大きく左右する可能性があり、今週発表予定の8月の米小売売上高や生産関連の統計も注目されています。
現在、市場の関心はFOMC(連邦公開市場委員会)での金融政策の発表へと傾いていますが、どのような発表がされるかは不透明で、しばらくは金を中心とする貴金属相場は軟調な取引となりそうです。節目の1830ドルを超えられず、1800ドルを下回る下げとなってきたことで、短期トレンドは下向きとなりつつあります。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。