貴金属市況:15日のNY市場において、金は下落、銀・パラジウムは上昇
2021.09.16 貴金属市況
金:1792.59ドル(-11.68)<-0.65%>
銀:23.875ドル(+0.04)<+0.17%>
プラチナ:946.817ドル(+7.65)<+0.81%>
パラジウム:2008.19ドル(+29.63)<+1.5%>
米国時間15日のNY市場において、金は下落、銀・パラジウムは上昇しました。ニューヨーク州製造業景況指数が市場予想を大幅に上回ったことを受けて安全資産としての金の妙味が薄れた形となりました。1800ドルの心理的な節目を維持できず売られたことで、上値を試す動きは限定されそうになっています。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。