貴金属市況:16日のNY市場において、金・銀は下落、パラジウムは上昇
2021.09.17 貴金属市況
金:1753.308ドル(-39.28)<-2.19%>
銀:22.93ドル(-0.89)<-3.73%>
プラチナ:932.674ドル(-14.33)<-1.51%>
パラジウム:2033.246ドル(+30.37)<+1.52%>
米国時間16日のNY市場において、金・銀は下落、パラジウムは上昇しました。アメリカで小売売上高の伸びが好調だったことを反映し、米ドルが上昇した他、FRBによるテーパリング(金融緩和縮小)が早期に始まる懸念が広まり、一時は1か月超ぶりの1744.3ドルの安値を付けました。銀は金を上回る急落ぶりで、投げ売りが出ていた様子です。
今後の動向は21、22日のFOMCの発表を市場がどうとらえるかが鍵となりますが、しばらくは米ドル高による金・銀へのマイナス影響が持続しそうな流れです。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。