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貴金属市況:17日のNY市場において、金は小幅上昇、銀・パラジウムは下落

                               
2021.09.20  貴金属市況

金:1754.157ドル(+0.76)<+0.04%>
銀:22.393ドル(-0.54)<-2.34%>
プラチナ:941ドル(+8.05)<+0.86%>
パラジウム:2016.273ドル(-17.32)<-0.85%>

 

米国時間17日のNY市場において、金は小幅上昇、銀・パラジウムは下落しました。金相場は小幅反発しましたが、米ドル高で上昇の勢いは強いとは言えない状況です。やはり、市場はテーパリング(金融緩和縮小)の開始を意識していると考えられます。また、中国不動産開発大手の恒大集団のネガティブなニュースを受けて、しばらくは安全資産として米ドルが選ばれ、ドル高へと向かう動きが予想されます。
銀の下落も激しく、節目の22ドルを明確に割ってくるようですと、より大きな下げが予想されます。
今後の動向は21、22日のFOMCの発表を市場がどうとらえるかが鍵となりますが、しばらくは米ドル高による金・銀へのマイナス影響が持続しそうな流れです。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。