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貴金属市況:20日のNY市場において、金は小幅上昇、銀・パラジウムは下落

                               
2021.09.21  貴金属市況

金:1763.894ドル(+9.74)<+0.56%>
銀:22.245ドル(-0.15)<-0.66%>
プラチナ:911.425ドル(-29.58)<-3.14%>
パラジウム:1884.755ドル(-131.52)<-6.52%>

 

米国時間20日のNY市場において、金は小幅上昇、銀・パラジウムは下落しました。中国不動産開発最大手の恒大集団が理財商品の巨額債務を抱え、経営危機的な状況となっていることを受けて、安全資産である金の価値が相対的に高まり、買いが入った様子です。
金相場はなんとか支えられている状況ですが、恒大集団の債務問題や金利低下は一時的な材料で、このまま米ドル高基調が続くと上値は抑えられていくことになると考えます。
今後の動向は、本日21日と翌22日のFOMCの発表を市場がどうとらえるかが鍵となりますが、しばらくは米ドル高による金・銀へのマイナス影響が持続しそうな流れです。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。