貴金属市況:21日のNY市場において、貴金属はすべて反発
金:1774.141ドル(+10.27)<+0.58%>
銀:22.51ドル(+0.27)<+1.19%>
プラチナ:953.15ドル(+42.42)<+4.66%>
パラジウム:1905.04ドル(+19.34)<+1.03%>
米国時間21日のNY市場において、貴金属価格は全て反発しました。中国不動産開発最大手の恒大集団の経営危機によるリスク警戒ムードが和らぎ、香港やヨーロッパでは株式相場が反発しました。それによりドルがユーロに対して安値となり、ドル建ての金は買いが入りました。ただし、22日にはFOMCの金利発表や声明があるため、動きは限定的なものとなりました。
恒大集団の経営危機が材料となり、金相場は値上がりしましたが、今の所短期的な動きであり、今後も続伸するかどうかは不明です。ただし、これまで金融ショック等で株価が暴落した際は、金価格は真っ先に上昇しています。とりあえずはFOMCの結果とそれに対する市場の反応次第といったところです。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。