貴金属市況:24日のNY市場において、金は上昇、銀・パラジウムは下落
2021.09.27 貴金属市況
金:1749.863ドル(+7.29)<+0.42%>
銀:22.415ドル(-0.07)<-0.32%>
プラチナ:982ドル(-6.9)<-0.7%>
パラジウム:1971.566ドル(-12.11)<-0.61%>
米国時間24日のNY市場において、金は上昇、銀・パラジウムは下落しました。金価格は前日の急落からは値を戻しましたが、上値は限定的になりそうな環境下にあります。米ドルが堅調で、中国恒大集団の問題への懸念も弱まってきていますので、金相場には向かい風となりそうな状況です。市場が金を中心とする貴金属への下落リスクを懸念し始めると、しばらくは下目線の動きとなることが予想されます。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。