貴金属市況:27日のNY市場において、金はほぼ横ばい、銀は上昇、パラジウムは下落
2021.09.28 貴金属市況
金:1750.465ドル(+0.6)<+0.03%>
銀:22.65ドル(+0.23)<+1.05%>
プラチナ:980.057ドル(-1.94)<-0.2%>
パラジウム:1964.659ドル(-6.91)<-0.35%>
米国時間27日のNY市場において、金はほぼ横ばい、銀は上昇、パラジウムは下落となりました。本日パウエルFRB議長の証言があるため、金市場は様子見ムードが広がりました。
ユーロに対しドル高となったことで割高感が出た金に売りが出ましたが、恒大集団の債務問題等の経済リスクが有るため、安全資産として金を買う向きもあり、最終的には小幅高となりました。
先日FOMCの声明でテーパリングの開始を11月に決定することが示唆されましたが、今晩のパウエル議長の議会証言によって更に材料を得られるかに市場関係者は注目しています。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。