貴金属市況:28日のNY市場において、貴金属は全て下落
2021.09.29 貴金属市況
金:1733.69ドル(-16.17)<-0.92%>
銀:22.438ドル(-0.21)<-0.94%>
プラチナ:967.618ドル(-12.94)<-1.32%>
パラジウム:1873.725ドル(-90.89)<-4.63%>
米国時間28日のNY市場において、貴金属相場は全て下落しました。
FRBが利上げを行う時期が早まりそうだという見方により、アメリカ国債利回りが上昇し、ドル高が進みました。それにより金相場は下落しました。
投資家たちは今後起こるであろうインフレに対するヘッジ資産として金を見ていますが、現在はドル高・高金利等で、金の保有には向いていない状況にあります。実際にFRBの利上げが行われるまでは金価格は上がりにくいかと思われます。
長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。