貴金属市況:1日のNY市場において、貴金属は全て上昇
2021.10.04 貴金属市況
金:1760.36ドル(+3.7)<+0.21%>
銀:22.52ドル(+0.32)<+1.44%>
プラチナ:972.001ドル(+8.61)<+0.89%>
パラジウム:1918.977ドル(+9.15)<+0.48%>
米国時間1日のNY市場において、貴金属相場は全て上昇しました。利上げの時期が近いとの予測により金価格の上がりにくい状況が続いていましたが、ドル安となったことやインフレの懸念等がそれを打ち消すことになりました。今後は1770ドル・1788ドルのレジスタンスラインを超えると、短期的には上昇基調になると思われます。
また、現在ヨーロッパや中国の電力不足によりエネルギー価格が高騰しています。このことが原因で景気後退が起きると、インフレ懸念へと繋がる可能性があります。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。