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貴金属市況:6日のNY市場において、金は上昇、銀・パラジウムは下落

                               
2021.10.07  貴金属市況

金:1761.993ドル(+2.03)<+0.12%>
銀:22.635ドル(-0.02)<-0.11%>
プラチナ:988.199ドル(+26.34)<+2.74%>
パラジウム:1893.67ドル(-19.92)<-1.04%>

 

米国時間6日のNY市場において、金は上昇、銀・パラジウムは下落しました。金は米国10年債利回りが低下したため反発いたしましたが、米ドル高により上値は抑えられました。
市場は今週発表の雇用統計待ちとなっています。現在、米ドル高を受けて米ドル以外の通貨が下がっているため、それらの通貨で金は割高となっています。また、エネルギー高はインフレを促進し、利回り上昇を招く恐れがあります。
金価格は重要なレジスタンスである1765ドルを明確に超えないと新たな上昇の可能性は少ないと考えます。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。