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貴金属市況:8日のNY市場において、貴金属は全て上昇

                               
2021.10.11  貴金属市況

金:1756.668ドル(+1.37)<+0.08%>
銀:22.66ドル(+0.08)<+0.36%>
プラチナ:1026.115ドル(+46.77)<+4.78%>
パラジウム:2077.918ドル(+117.91)<+6.02%>

 

米国時間8日のNY市場において、貴金属は全て上昇しました。金はアメリカの雇用統計が予想より弱かったことを受けて、一時1781.20ドルの高値を付ける場面もありました。しかし、その後はFRBが年内に金融緩和を縮小させる余地が十分にあると市場が判断したため、値を落としました。
しばらくは、米ドル高と米長期国債利回りの上昇が金相場を抑えると考えます。
金価格は上値を抑えられた状況で、重要なレジスタンスである1765ドルを明確に超えないと新たな上昇の可能性は少ないと考えます。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。