貴金属市況:11日のNY市場において、貴金属は全て上昇
2021.10.12 貴金属市況
金:1754.313ドル(-2.35)<-0.13%>
銀:22.605ドル(-0.05)<-0.24%>
プラチナ:1007.511ドル(-18.6)<-1.81%>
パラジウム:2110.6ドル(+32.68)<+1.57%>
米国時間11日のNY市場において、金・銀は下落、パラジウムは上昇しました。この日はコロンブスデーだったこともあり、方向性に乏しい動きとなりました。金価格はドル高により他通貨で割高感が出てしまい、最終的に値を下げてしまいました。
金価格は上値を抑えられた状況で、重要なレジスタンスである1765ドルを明確に超えないと新たな上昇の可能性は少ないと考えます。現在は、1755ドルの重要ポイントも割り込んできているため、下向きとなりつつあります。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。