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貴金属市況:15日のNY市場において、貴金属は全て下落

                               
2021.10.18  貴金属市況

金:1767.256ドル(-28.3)<-1.58%>
銀:23.284ドル(-0.26)<-1.09%>
プラチナ:1054.499ドル(-0.66)<-0.06%>
パラジウム:2072.71ドル(-55.83)<-2.62%>

 

米国時間15日のNY市場において、貴金属は全て下落しました。金相場は米国債利回りの上昇や小売売上高の予想外の増加を反映し、上昇しました。利回りの上昇は金利のつかない金の魅力を減じ、小売売上高の上昇は安全資産としての金への売りを促す結果となりました。
金相場は高値圏からは遠ざかってきた様子です。1785ドルを維持できず、このまま節目の1760ドルを割ってくるようですと一段安となる可能性が出てきます。まだ金のETFに買いがあまり入っていないこともあり、上値は限定的で、下方面への圧力が強くなってくることも十分考えられます。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)と利上げの動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。