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貴金属市況:22日のNY市場において、金・銀・パラジウムは上昇

                               
2021.10.25  貴金属市況

金:1792.482ドル(+9.72)<+0.55%>
銀:24.31ドル(+0.17)<+0.73%>
プラチナ:1040.5ドル(-8.03)<-0.77%>
パラジウム:2021.794ドル(+5.13)<+0.25%>

 

米国時間22日のNY市場において、金・銀・パラジウムは上昇しました。金は一時1813.64ドルまで高騰しましたが、パウエルFRB議長がインフレ率は来年にも低下する見通しを示した他、量的緩和の縮小開始の方向性に向かっていると発言したことを受けて上値は限定される形となりました。
金相場は一時は急伸しましたが、高値圏からは遠ざかってきた様子です。現在はかろうじて重要ポイントである1785ドルを維持していますが、これを割り込んで節目の1760ドルを割ってくるようですと一段安となる可能性が出てきます。まだ金のETFに買いがあまり入っていないこともあり、上値は限定的で、下方面への圧力が強くなってくることも十分考えられます。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)と利上げの動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。