貴金属市況:25日のNY市場において、貴金属は全て上昇
2021.10.26 貴金属市況
金:1807.71ドル(+15.23)<+0.85%>
銀:24.555ドル(+0.25)<+1.01%>
プラチナ:1059.49ドル(+18.99)<+1.83%>
パラジウム:2056.68ドル(+34.89)<+1.73%>
米国時間25日のNY市場において、貴金属価格は全て上昇しました。今週は主要各国の中央銀行が会合を控えており、アメリカ債権利回りが下がったことや以前から続いているインフレ懸念により、金が安全資産として買われています。
金が現在1800ドル台を維持しているのは、想像以上に金相場が強くなっていることを示しています。しかし、まだ節目である1830ドルは超えていないため、ボックス圏内の動きであるとも言えます。今週はアメリカの大企業の決算や指標の発表、そして前述の中央銀行の金融政策決定会合がありますので、その結果が今後の金価格に影響を与えるだろうと思われます。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)と利上げの動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。