貴金属市況:26日のNY市場において、貴金属は全て下落
金:1792.69ドル(-14.78)<-0.82%>
銀:24.13ドル(-0.42)<-1.72%>
プラチナ:1028.799ドル(-28.81)<-2.72%>
パラジウム:2009.694ドル(-41.63)<-2.03%>
米国時間26日のNY市場において、貴金属価格は全て下落しました。企業の決算、特にハイテク企業の決算結果が良かったことで、アメリカの重要な株価指数であるS&Pが過去最高額となりました。その結果リスクオン相場となり、安全資産である金は売られました。また米ドル指数が上昇したことで他通貨の保有者にとっては金が割高になったことも金が売られる要因となりました。
金は高値を維持できず、1800ドル台を割ることとなりました。ただし、下の節目である1785ドルは維持していますので上昇トレンドは続いています。しかし現在金の値上がりは過熱気味となっていますので、節目を割り込んだ場合はかなり長い調整期間が来るではないかと思われます。今週・来週と各国中銀の会合が控えていますので、どのような内容になるかで金相場は大きく変わっていくだろうと思われます。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)と利上げの動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。