貴金属市況:3日のNY市場において、貴金属は全て下落
2021.11.04 貴金属市況
金:1769.516ドル(-17.76)<-0.99%>
銀:23.494ドル(-0.02)<-0.11%>
プラチナ:1028.839ドル(-9.11)<-0.88%>
パラジウム:1999.59ドル(-11.54)<-0.57%>
米国時間3日のNY市場において、貴金属は全て下落しました。
ここ連日の米国株上昇やドル高に加え、市場の予想通りFRBがテーパリング縮小のスケジュールを発表しました。そのため金価格は2日連続で下落となりました。
金価格は重要な節目である1785ドルを割り込みました。今後再びまたこの節目を上抜けできなかった場合は、しばらく金価格は調整が続くものかと思われます。
長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくは利上げの動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。利上げまでは米ドル高の基調は崩れないと思われますので、金を中心とする貴金属価格の上昇は利上げ後に米ドル高が落ち着いてからと考えます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。