貴金属市況:10日のNY市場において、貴金属は全て上昇
金:1851.613ドル(+20.13)<+1.1%>
銀:24.63ドル(+0.35)<+1.44%>
プラチナ:1067.978ドル(+8.89)<+0.84%>
パラジウム:2021.641ドル(+0.64)<+0.03%>
米国時間10日のNY市場において、貴金属は全て上昇しました。10月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比6.2%上昇し、市場予想の5.8%を上回ったことでインフレ懸念が増大し、金を中心とする貴金属は大幅に上昇しました。インフレヘッジとしての金の魅力が高まり、買い注文が活発になりました。
金価格は節目の1830ドルを超えてきました。このまま今年6月高値の1916.4ドルを超えてくる上昇をするようであれば昨年のような強気相場に発展する可能性も出てきました。
ただ、今後は昨年3月のような株式の暴落による現金化の売りの可能性が懸念されます。株式市場があまりにも楽観的すぎるのが気になります。
金価格は本来、米ドルとは逆相関関係にありますが、今回は米ドル高でも上昇していますので、それほどインフレ圧力が高まってきていると思われます。今までの常識にとらわれずに値動きの予想をしなければならなくなってきています。見方を変える必要性が出てきました。ETFに買いがあまり入っていないにもかかわらず、ここまでの上昇を見せるとは予想できませんでしたが、これに関しても見方を変え、投資家はインフレ圧力をより大きな材料としていると考えなくてはならないようです。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀が値を戻してきまし、パラジウムも落ち着いてきましたので、そろそろ良いタイミングかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。