貴金属市況:18日のNY市場において、貴金属は全て下落
金:1858.46ドル(-8.5)<-0.46%>
銀:24.794ドル(-0.26)<-1.02%>
プラチナ:1048.161ドル(-9.18)<-0.87%>
パラジウム:2131.446ドル(-56.87)<-2.6%>
米国時間18日のNY市場において、貴金属は全て下落しました。アメリカの新規失業保険申請件数が7週連続で改善されてきたことと最近のインフレ高進が加わりFRBが利上げを実施するとの見方が強まったことが貴金属相場上昇への圧力となりました。今月13日までの新規失業保険申請件数は新型コロナウイルスのパンデミック前の水準近くまで減少しています。
金相場はまだ今月16日に付けた5か月ぶりの高値付近で推移していますが、景気回復の兆しが見えてきますと安全資産としての金の魅力は相対的に低下してきます。しばらくは方向性が定まらない値動きが続きそうな感じがします。
今後は、FRBが利上げを行っても強いインフレにより実質金利が低下すると金利を生まない金にとって有利な状況となってくることも予想されますが、いまだETFに買いが十分に入ってきていないことなどから力強い上昇とはつながらない可能性もあります。投機家より投資家の動向に注視したい局面です。
また、今後は昨年3月のような株式の暴落による現金化の売りの可能性が懸念されます。株式市場があまりにも楽観的すぎるのが気になります。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀が値を戻してきまし、パラジウムも落ち着いてきましたので、そろそろ良いタイミングかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。